NISAとつみたてNISA、どっちがいいの?運用成績を比較してみた
こんばんは。今日はNISAについてお話しようと思います。
私自身、すくないお給料の中から毎月一定額をNISAで積み立てているのですが、2017年10月から「つみたてNISA」の口座開設の申込みが始まるとのことで、今後の運用について考えてみました。
そもそも、つみたてNISAとは
税制改正大綱の見直しにより、2018年より始まるNISAの新しい制度です。
現行NISAが気になる方はこちら!
value-investing.hatenablog.com
つみたてNISAの特徴を私も愛用しているSBI証券のホームページから引用します。
現行のNISAと比較して、
- 非課税期間が長く、長期投資に向いている
- 投資枠の上限は抑えられているが、投資初心者でも取り組みやすい
- 手数料の条件等を満たす金融商品に対象を限定←今年になって話題の「フィデューシャリー・デューティー」ですね
などなどの特徴があると考えています!
運用成績(予想)は・・・?
具体的に、投資元本及び期間を固定した上で、「つみたてNISA」と「NISA」どちらがいいのか、以下2つのパターンで大まかに計算をしてみました。
なお以下の前提を措いています。
- 年初にまとめて投資する想定
- 年利3%の運用益を想定
- NISA非課税枠オーバー分は特定口座に移し替える
- NISA非課税期間終了後は特定口座で運用
ケース1:2018年1月から投資を始め、10年目時点での評価額(元本合計:4,000,000円)
NISA+特定口座の場合
4,000,000円 → 4,889,735円(+22.24%)
※特定口座に移し替えた後は、利益の20%を源泉徴収される前提で評価額を記載
つみたてNISAの場合
4,000,000円 → 4,585,552円(+14.64%)
ケース2:2018年1月から投資を始め、15年目時点での評価額(元本合計:6,000,000円)
NISA+特定口座の場合
6,000,000円 → 8,278,988円(+37.98%)
※特定口座に移し替えた後は、利益の20%を源泉徴収される前提で評価額を記載
つみたてNISAの場合
6,000,000円 → 7,439,566円(+23.99%)
比較結果
年毎の相場の変動、ドルコスト平均法で毎月積み立てる等は考慮しない大まかな試算ですが、いずれも、NISA+特定口座での運用の方が、リターンは大きくなっていることがわかりました。NISA期間終了後の課税を考慮しても、投資枠(元本)が大きいことがリターンに影響しているようです。
直近5年で1年あたり40万円以上投資できそうな資金余裕があれば、現行のNISA枠をできるだけ使い切る方向性が良いという個人的感想です。非課税期間が長いことはよいことだと考えていますが、複利効果を考えると、非課税枠が大きいことの方が中期的なリターンには重要かなあと思っています。
今後に向けての期待
何れにせよ、資金的に手軽に始めることができ、低コストな商品を扱っているつみたてNISAが開始されることで、これまで資産運用や投資信託に興味を持っていなかった層を取り込めるのではないかと個人的には期待しています。
世の中でもっと資産運用が当たり前になった暁には、非課税期間の恒久化など、さらに制度が整備されるようになるのではないでしょうか。
その時を期待して、今後もコツコツと積立を続けていこうと思います。
それでは!
*投資は自己責任で!